最近、幼児が自宅から転落することによって命を落とす事故が多発しているが、実はこれらが起きる最も多いケースはベランダではなかった。
このような事故にはどのような共通点があるのかを、関連するニュース記事を参考に考えてみたい。
子供の転落
以下の事故は、w.マイナビ子育ての記事から。
(画像クリックで記事へ)
2022年11月、幼い子供が自宅からの転落によって命を落とす事故が連続して起こった。
11月2日の14時過ぎ、千葉県千葉市の高層マンションの25階から、2歳の男の子が転落し、命を落とした。
事故発生当時、家に両親はいなかった。
その3日後の11月5日22時前には、大阪府豊中市のマンションの4階から2歳の男の子が転落し、亡くなった。
このケースでは、父が在宅だが別室に居て、子供の様子がわからなかった。
転落事故の共通点
このような転落事故では、多く見られる共通要素がある。
それらを以下にまとめる。
・3~4歳の子供が多い
・ベランダより窓からの転落が多い
・春と秋に多い
・親が目を離して子供だけで遊んでいる場合が多い
親がいない間には、ベランダへの出口は閉めて子供が出られないようにする親はいるだろう。
だが、開いている窓までは気が回らないことが多いのではないか。
春と秋に多いのは、エアコンを使用していない時期で窓が開いたままのことが多いということだ。
「6つの『ない』」をチェック
この記事では、窓やベランダ等からの転落を防ぐために、やっておきたいことを「6つの『ない』」としてまとめている。
それらは以下の通りだ。
【1】子供を残して外出しない
【2】窓を開けた部屋・ベランダで遊ばせない
【3】窓枠や網戸に座らせない・寄りかからせない
【4】足場になるようなものを置かない
【5】網戸やベランダ柵に劣化がないことを確認
【6】窓や網戸が子供の手で開かないようにする
私の家にも、今3歳4ヵ月になる娘の遥梛(はるな)がいるが、このようなニュースを知って、まず思うのは、子供を残して外出するなど「あり得ない!」ということ。
まず、このことを押さえておけば、このような転落事故は、かなりの率で防げるだろう。
4歳くらいまでの子供ならば、通常はお母さんが専業主婦ならば基本的に一緒に過ごしているだろう。
だが、お母さんが台所仕事などをしていて、子供は2階の居室にいるという場合などは、上記の【2】~【6】をしっかりチェックする必要がある。
わが家のケースを考えてみる
うちの場合は、東京都小平市の2階建ての家に住んでいる。
そして日常的に、母と遥梛は2階の部屋ですごす。
私も常に自宅にいるが、基本的に別室で執筆や研究の仕事をしている。
母が台所仕事などをする際には、別室でiPhoneを見せたりして一人で遊ばせる。
その際に、ベランダへ出られないようにロックすることが大切だろう。
この写真から察せられると思うが、祖父の生まれ変わりと言われるくらいで、非常に明るく活発で、内面はほぼ男の子。
半面、非常に慎重な性格も持ち合わせていて危ないことはやらないとはいっても、やはりベランダなどで一人で放置してはいけない。
柵の格子は狭く、高さがあるために遥梛が独力で柵によじ登るのは通常は無理だが、椅子などを部屋から持ち出して来ないとも限らない。
子供というのは親の想像の域を超えたことを時として行うもので、前述の6カ条を忘れないように、プリントして携帯したりすれば良いだろう。
Amazonで見つけたグッズ
ここで記事を終えようとしたが、Amazonで「転落防止」で検索したところ、こういうものがあるのかと感心するような商品もあるので、紹介したい。
◎安全ネット
ベランダや階段の柵の幅が広く子供がすり抜ける危険がある場合などに。
◎窓用フェンス
窓によじ登ることを防止するフェンス。
他にも探せば色々あるので、検索してみてください。