2023/03/21

【WBC】村上宗隆選手がサヨナラ決勝打~「村神様」は伊予村上氏・村上水軍の末裔か?百瀬と同じルーツ?

 


今日03/21、開催中のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)準決勝戦で、日本がメキシコを下して決勝戦に進出した。

この試合で劇的なサヨナラ決勝打を放った村上宗隆選手の先祖が、日本の氏族であり「村上水軍」として知られる「伊予村上氏」である可能性があり、私自身の先祖とも繋がりがあるので、そのあたりを探求してみたい。


■WBC準決勝

03/20(日本時間03/21)に米国マイアミで行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準決勝戦で、日本はメキシコに逆転サヨナラ勝ちして決勝戦に進むことが決まった。



この試合では、日本は8回まで5対4でメキシコに負けていたが、セントラル・リーグ・東京ヤクルトスワローズの村上宗隆内野手が9回裏に劇的な逆転サヨナラヒットを放って勝利を決めた。

決勝戦は、03/21(日本時間03/22)に米国を相手に行われることとなった。


23歳の村上選手は、シーズン最多本塁打、史上最年少の三冠王などの記録をもち、昨年2022年の成績は打率.318、本塁打56本、打点134で史上最年少の三冠王に輝いた。


■村上選手の先祖は?

この村上選手、宗隆という名前からして、士族を思わせる。

しかも村上の姓は、古くから良く知られた氏族である「村上氏」と同じだ。


村上宗隆選手は、熊本県熊本市東区で生まれた。

村上氏は複数の系統があるが、九州に縁がある村上氏といえば、「伊予村上氏」がいる。

「村上水軍」といった方が通りが良いだろう。


伊予村上氏は瀬戸内海の豪族で、水軍を率いていた。

村上水軍は、日本中世の瀬戸内海で活動した水軍(海賊衆)で、勢力拠点は芸予諸島を中心とした中国地方と四国地方の間の海域だった。


■「村上水軍」の末裔?

「神戸新聞NEXT」の2022/10/04の記事に、関連する記述がある。

記事タイトルは、『「村神様」は村上水軍の末裔かも?』で始まる。



「村上」の名字は全国ランキングで35位で、沖縄以外に広く分布し、特に愛媛県や広島県を中心に瀬戸内海周辺に多い。


ここで記事は、いくつかの村上氏のうちで、信濃国更級郡村上郷(現在の長野県埴科郡坂城町)をルーツとする地名由来の「村上」姓を紹介する。

「信濃村上氏」と呼ばれる氏族だ。


中世に瀬戸内海を支配していた村上水軍も、この信濃村上氏の一族と伝えられ、現在、愛媛県と広島県に集中しているのは、この村上水軍の末裔だろうという。


村上選手の出身地である熊本県にも「村上」は多く、県順位は4位で、熊本市を中心に県北部一帯に広がっているという。


村上宗隆選手が生まれたのは熊本市東区で、熊本市でも中心地だ。

そうなると、やはり伊予村上氏の末裔である可能性が高いだろう。


更にいえば、村上氏のうち、戦国時代の武将で「村上隆重(たかしげ)」という人物がいた。



隆重は、村上水軍の能島村上氏の一族として活躍した部将だった。

もしかすると、村上宗隆選手の名前の「隆」は先祖の村上隆重の名を取ったのではないか


■家紋

村上選手が本当に伊予村上氏の末裔であるならば、その家紋を調べることによって、更に見当がつくだろう。

伊予村上氏の家紋には、信濃村上氏の「丸に上文字」と同じものが見られる。

村上水軍の家系は、芸予諸島を中心として活躍した後で、能島村上家、因島村上家、来島村上家の三家へ分かれた。

この三家の家紋は、下記のものであるらしい。

この三家のうち、熊本に関係がありそうなのは、「能島村上家」のようだ。

そうなると、可能性としてだが、村上宗隆選手の家の家紋が「丸に上文字」であれば、やはり村上水軍の流れをくむ一族だということになる。


■信濃村上氏

なぜ村上宗隆選手の先祖をここまで詳しく書いているかというと、実は私自身の先祖にも関わってくるのだ。


私の父は長野県の諏訪で生まれ、先祖代々諏訪に住んでいた士族だった。

そして、父方の百瀬家の家紋は「丸に上文字」となっている。

下記の写真は、諏訪の先祖代々の墓にある家紋。


信濃村上氏は二流あり、清和源氏頼清流と清和源氏満快流となっている。

このうち、うちの先祖に繋がるのは「清和源氏頼清流」であるらしい。


下記のWikipediaの「信濃村上氏」の項には、「信濃村上氏の後裔となる氏族」として「百瀬氏」がある。



■同じルーツか?

村上宗隆選手のルーツが実際に伊予村上氏とすれば、その家系は信濃村上氏である説が有力となる。

つまり、村上選手と私の父方は、同じ信濃村上氏の流れを汲む可能性があるということになる。


ちなみに、Wikipediaの「百瀬」の項を見ると、「武家の百瀬氏は清和源氏村上氏流波多氏(信濃国衙の在庁官人)の末裔で、江戸時代には諏訪藩士にあった」とある。



村上選手には、なぜか以前から親近感を感じていたが、今回調べてわかったことで、「やっぱり」と思った。

もっとも、本当に「やっぱり」かどうかは、村上選手が今後もっと有名になって、その先祖のルーツを調べるところが出てきてくれることを待つことにしたい。


明日03/22(日本時間)にWBCの決勝が行われるが、同じ先祖のルーツがあるかもしれない村上選手には、頑張って欲しいものだ。



※村上選手のWBCユニフォーム。

まだ発売されたばかりで、レビューは無い。