1月3日に江島神社と横濱媽祖廟へ聖地巡礼をしておみくじを引いたが、江ノ島弁才天で家族が揃って出た「末吉」は、必ずしも悪い徴ではなく、むしろこれから良くなる相があることなどを説明する。
◆江島神社・弁天堂
2022/01/03:この日は江の島の江島神社と、横浜媽祖廟に初詣。
小田急線に乗り間違えて小田原まで行ってしまい、家族から大ヒンシュクを買った。
まず昼食をと、江島神社参道を歩くが、前へ進むのが大変。
食べる店はどこも行列。
あまり並んでいない「天海」に入ったところ、一番奥の個室でくつろげた。
まず、辺津宮でお参り。
次に隣の弁天堂でお参りする。
◆中津宮・奥津宮
時間が限られているため、家族と別れて私だけ中津宮と奥津宮へお参り。
こちらも結構な行列ができている。
どこの寺社でも同じだが、個人の願いは祈らず、世界が戦いがなく平和になるようにと祈る。
普段は江島神社というと、辺津宮だけにお参りする人が多いが、さすがに正月は他の2宮も行列が増えている。
本来3女神のために3宮があるわけで、1つしかお参りしないのは「方参り」となり、ご利益など望めないだろう。
◆弁天堂のおみくじ
弁才天様の形のおみくじは、弁天堂に置かれていた。
昨年までは普通のおみくじだったが、変わったようだ。
中に入っているおみくじを見ると、私、サルちゃん、愛弥美、遥梛は揃って「末吉」。
龍矢だけが「小吉」だった。
◆横濱媽祖廟
次に、横浜中華街の横濱媽祖廟へ。
すでに17時を過ぎていて、真っ暗だ。
それでも正月は日によって異なるが、20時頃まで開いている。
「中華街仕様」ということか。
想定外だったのが、正月用の開運祈願セットが大人二人で2500円もすること。
指示されるままに、本堂の周囲の5ヵ所で、番号の順番に線香を供えてお祈り。
そして本堂に入り、再度お祈り。
内部は撮影禁止となっている。
◆媽祖廟のおみくじ
次に、私一人でおみくじを引く。ひざまずき、お祈りをしてから箱を上に振って、出たものが自分の卦となる。
私は26番で、日本のように大吉とか凶といったものは書かれていない。
中国人の担当者に説明してもらう。
非常に良い内容だという。
金運なども良いが、重要なのは自ら「チャンスを作る」こと。
なるほど。
今年の自分に当てはまることがあると思い、非常に参考になった。
横浜媽祖廟のおみくじは、良く当たると評判だが、これまでの自分の経験からも、確かにそうだと思う。
ただし、「よく当たる」ということは、良いことも悪いこともそのままに指摘されるということ。
昨年2022年には、「アップダウンが激しい」と言われたが、たしかにそういう年だった。
ご利益信仰で、ただ自分に良いことがあれば良いというのは「二流」の人間で、悪いことを言われた時にこそ心の成長にとっての好機なのだと思うことが大切だ。
◆末吉の意味
弁天堂で家族4人が「末吉」だったことを考えてみる。
一般的に、おみくじの良し悪しの順番としては、「大吉」「吉」「中吉」「小吉」「末吉」「凶」「大凶」とする寺社が多い。
だが、それとは異なる順番もある。
神社仏閣の人々が口を揃えていうことは、おみくじの「大吉」や「凶」の結果に捉われてはならず、むしろそこに書かれた内容から神仏が伝えようとしているメッセージをくみ取ることが大切だという。
「末吉」というのは、他のものよりも誤解が多いようだ。
「凶」の一つ前に悪いとされるが、実際はそうとも限らない。
栃木県栃木市の「大平山神社」のサイトの『「おみくじ」のはなし(末吉編)』は、末吉について非常に参考になる。
「末」という漢字から「大>中>小>末(吉)」と考える人が多いが、本来は他の吉とは少し意味が違うという。
以下に、引用させていただく。
「末広がり」という言葉がありますが、末吉の「末」とは「未来」を意味します。
つまり、末吉とは「これから良くなっていきますよ」という意味なのです。
大吉の上でも小吉の下でもありません。
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つまり、「末(未来)は吉なり」なのだ。
今年の私の初詣についていえば、三が日でお参りした寺社では、下記のような結果となった。
◎武蔵野神社: 中吉
◎江島神社・弁天堂: 末吉
◎横浜媽祖廟: 26番(「非常に良い内容」)
昨年は媽祖さまに、アップダウンが激しくなると言われたが、今年はより希望がもてる年になりそうだ。
このように、おみくじとは総合的な判断によって、その年を占うことが大切だろう。
おみくじの歴史から引き方まで、様々な知識が得られる本。